🚀 GitHubプロフィールが変わる!非公開リポジトリも統計に反映
あなたのGitHubプロフィールは、技術力やコード品質をアピールする重要なショーケースです。しかし、多くの開発者は会社や個人の非公開プロジェクトで活発に活動しているにもかかわらず、それがGitHubプロフィールには反映されていないという悩みを抱えています。
「本当の活動量が見えない…」
この記事では、GitHub Readme Statsをセルフホスティングすることで、非公開リポジトリの活動も含めた完全な統計情報をプロフィールに表示する方法を解説します。2025年5月現在の最新情報と、初心者でもわかるステップバイステップのガイドをお届けします。
📊 セルフホスティング前後の効果を比較
セルフホスティングによって非公開リポジトリの情報が反映されると、統計情報は大きく変わります。以下は実際のビフォー/アフター例です:
Before(公開リポジトリのみ):
Total Stars Earned: 1
Total Commits (2025): 504
Total PRs: 0
Total Issues: 0
Contributed to (last year): 0
評価: C+
After(非公開リポジトリを含む):
Total Stars Earned: 2
Total Commits (2025): 787
Total PRs: 11
Total Issues: 52
Contributed to (last year): 0
評価: B-
この差は一目瞭然!非公開リポジトリの活動を含めることで、より実際の開発活動を反映した正確なプロフィールになります。これは特に転職活動中のエンジニアや、フリーランスとして実績をアピールしたい方にとって大きな違いとなるでしょう。
💡 GitHub Readme Statsとは?
GitHub Readme Statsは、Anurag Hazra氏が開発した、GitHubのプロフィールREADMEに統計情報を美しく表示するためのツールです。以下のような情報を視覚的に表示できます:
- コミット数
- Star数
- PR数
- Issue数
- コントリビューション数
- よく使用するプログラミング言語
- 活動ランキング
標準的な使用例:
<a href="https://github.com/username">
<img
align="left"
src="https://github-readme-stats.vercel.app/api?username=username&show_icons=true"
/>
</a>
❓ 標準パラメータだけでは不十分な理由
GitHub Readme Statsはcount_private=true
というパラメータを提供していますが、これだけでは非公開リポジトリの完全な情報を取得できないことがあります。理由は以下の通りです:
- GitHubのAPIレート制限: 公開インスタンスは多くのユーザーに共有されるため、APIレート制限にすぐ到達
- 認証情報不足: 公開インスタンスはあなたの非公開リポジトリへのアクセス権を持たない
- 制限されたデータアクセス: トークンなしでは限定的な情報しか取得できない
これらの問題を解決するためには、GitHub Readme Statsをセルフホスティングする必要があります。自分専用のインスタンスを作ることで、自分のGitHubトークンを使い、自分の非公開リポジトリにアクセスできるようになります。
🔧 Vercelによるセルフホスティング手順
Step 1: GitHubトークンの作成
まず、GitHubの個人アクセストークンを作成します:
- GitHubの「Settings」→「Developer settings」→「Personal access tokens」→「Tokens (classic)」に移動
- 「Generate new token」→「Generate new token (classic)」をクリック
- 以下のスコープを選択:
repo
(非公開リポジトリへのアクセスに必要)read:user
(ユーザー情報へのアクセスに必要)
- トークンを生成し安全な場所に保存(重要: トークンは一度しか表示されません)
Step 2: リポジトリのフォーク
GitHub Readme Statsリポジトリをフォークします。右上の「Fork」ボタンをクリックするだけです。
Step 3: Vercelへのデプロイ
- Vercelにアカウント登録・ログイン(GitHubアカウントで簡単登録可能)
- 「Add New…」→「Project」をクリック
- フォークしたリポジトリをインポート
- 設定画面で以下の環境変数を追加:
GITHUB_TOKEN
= 先ほど作成したGitHubトークンPAT_1
= 同じGitHubトークン(これは言語統計に必要)
- 「Deploy」をクリック
デプロイが完了すると、Vercelのダッシュボード画面にプロジェクト情報が表示されます。
このダッシュボードから生成されたドメイン(例:github-readme-stats-your-username.vercel.app
)を確認します。
Step 4: 環境変数の追加と再デプロイ(オプション)
必要に応じて以下の環境変数を追加することで、さらにカスタマイズが可能です:
CACHE_SECONDS
: キャッシュ時間(秒)を設定(デフォルトは1800秒)NEXT_PUBLIC_GITHUB_TOKEN
: 追加のトークン(バックアップ用)
変更後は「Redeploy」ボタンをクリックして変更を適用します。
📝 GitHubプロフィールのコード変更方法
GitHubプロフィールのREADME.mdファイルのコードを以下のように変更します:
変更前:
<p>
<a href="https://github.com/username">
<img
align="left"
height="170px"
src="https://github-readme-stats.vercel.app/api?username=username&count_private=true&show_icons=true&theme=github_dark"
/>
</a>
<a href="https://github.com/username">
<img
align="left"
height="170px"
src="https://github-readme-stats.vercel.app/api/top-langs/?username=username&layout=compact&theme=github_dark"
/>
</a>
</p>
変更後:
<p>
<a href="https://github.com/username">
<img
align="left"
height="170px"
src="https://github-readme-stats-your-username.vercel.app/api?username=username&count_private=true&show_icons=true&theme=github_dark&include_all_commits=true"
/>
</a>
<a href="https://github.com/username">
<img
align="left"
height="170px"
src="https://github-readme-stats-your-username.vercel.app/api/top-langs/?username=username&layout=compact&theme=github_dark&count_private=true&include_all_commits=true"
/>
</a>
</p>
重要な変更点:
- ドメインを
github-readme-stats.vercel.app
から自分のVercelドメイン(例:github-readme-stats-your-username.vercel.app
)に変更 - 両方の統計カードに
include_all_commits=true
パラメータを追加 - 言語統計にも
count_private=true
パラメータを追加
🎨 デザインのカスタマイズオプション
GitHub Readme Statsには40以上のテーマが用意されており、プロフィールのデザインをカスタマイズできます。以下は人気のテーマの例です:
dark
:ダークモードradical
:赤と黒のカラフルなテーマmerko
:緑ベースのテーマtokyonight
:青と紫のシックなテーマonedark
:Atomエディタ風テーマsynthwave
:サイバーパンク風テーマ
使用例:
<img
src="https://github-readme-stats-your-username.vercel.app/api?username=username&theme=tokyonight&count_private=true&show_icons=true"
/>
他にも以下のようなカスタマイズが可能です:
hide=stars,commits
で特定の統計を非表示custom_title="My GitHub Stats"
でタイトルをカスタマイズcard_width=400
でカードの幅を調整bg_color=00000000
で背景を透明に
❗ トラブルシューティング
言語統計に非公開リポジトリが反映されない場合
言語統計(top-langs)は通常の統計よりも取得が難しい場合があります。以下の方法を試してみてください:
-
追加パラメータの設定:
&private=true&include_all_commits=true
-
環境変数の確認: Vercel環境変数が正しく設定されているか確認します:
PAT_1
= GitHubトークン(この命名は重要です)
-
再デプロイの実行: 環境変数を追加したら「Redeploy」ボタンをクリック
更新が反映されない場合
GitHubはREADME.mdの画像をキャッシュすることがあります。以下の方法でキャッシュをクリアできます:
- URLの末尾にタイムスタンプパラメータを追加
&cache_seconds=86400×tamp=123456789
- ブラウザのキャッシュをクリア
CTRL+F5
で強制リロード
Vercelのデプロイに失敗する場合
- フォークしたリポジトリが最新かチェック
- 環境変数が正しく設定されているか確認
- Vercelのログでエラーメッセージを確認
- 必要に応じてリポジトリを再フォークして再デプロイ
📈 GitHubプロフィールをさらに充実させる追加ツール
GitHub Readme Statsだけでなく、以下のツールも組み合わせることで、さらに魅力的なプロフィールを作成できます:
GitHub Streak Stats
連続コントリビューション日数(ストリーク)を表示できます:
<img
src="https://github-readme-streak-stats.herokuapp.com/?user=username&theme=dark"
/>
GitHub Profile Trophy
GitHubの活動に基づくトロフィーを表示:
<img
src="https://github-profile-trophy.vercel.app/?username=username&theme=onedark"
/>
WakaTime Weekly Stats
コーディング時間の統計を表示(WakaTimeアカウントが必要):
<img
src="https://github-readme-stats-your-username.vercel.app/api/wakatime?username=username"
/>
💼 GitHubプロフィールで採用担当者の目を引く方法
優れたGitHubプロフィールは、特に転職活動中のエンジニアにとって強力なアピールポイントになります。以下のポイントを抑えることで、さらに効果的なプロフィールを作成できます:
- 自己紹介を充実させる:あなたがどんな開発者か、興味のある技術、得意分野を簡潔に記載
- プロジェクトの説明を丁寧に:ピン留めしたリポジトリには詳細な説明を追加
- 技術スタックを視覚的に表示:使用する言語やフレームワークのバッジを追加
- 連絡先情報を記載:メールアドレスやLinkedInなど、連絡手段を提供
- 実績を数値で示す:この記事で紹介した統計ツールを活用
🔍 まとめ:セルフホスティングで見えるあなたの真の開発力
GitHubプロフィールに非公開リポジトリの統計情報を含めることで、あなたの真の開発活動を可視化できます。特に企業や個人の非公開プロジェクトが多いエンジニアにとって、この方法は自分の実力を正確にアピールする強力な手段となるでしょう。
本記事で紹介したセルフホスティング方法は、初期設定こそ少し手間がかかりますが、一度設定してしまえば自動的に最新の統計情報が表示され続けます。あなたのGitHubプロフィールを次のレベルに引き上げ、真の開発力をアピールしましょう!
注:この記事の手順は2025年5月時点のものです。GitHubやVercelの仕様変更により、手順が異なる場合があります。質問やトラブルシューティングについては、コメント欄でお気軽にお問い合わせください。